これまでの実験で、カスクート実験でも、全粒粉パン実験でも、事前の肉や卵の摂取なしに食べた場合には、立派な血糖値スパイクを記録してしまいました。
今回は、カスクートとほぼ同じ糖質量40グラムの、キヌアともち麦、セロリのサラダを使って実験です!
カスクート1本(糖質量40g)実験はこちら。
自分の身体で実験!生ハムとカマンベールのカスクート - ヘルスコーチのたまご
最近、キヌアともち麦はその栄養素とおいしさに惹かれて食事に取り入れていますが、前からその糖質量は結構気になっていたんです。GI値はそれぞれ35と65で、フランスパン(93)に比べると大分低いです。ただ、糖質量は結構あるんですよね。食物繊維やレジスタントスターチ、水溶性食物繊維など腸内細菌のために取り入れたい食材なので、血糖値の出かたが緩やかなら嬉しいな!という淡い期待を持っての実験!
まずは料理です。キヌア40グラムは鶏がらスープで12分炊いて、もち麦20グラムはあらかじめ炊いて小分け&冷凍しておいたものを使います。
普段よく使う、私の好物のセロリと黒大豆(黒千石)も小さく切って入れました。糖質量は、もち麦とキヌアで38グラム、セロリと大豆で2グラム計算、合計40グラム。
楽しむために、味は2つに分けました😍
こちらはジェノベーゼ味。
こちらは、マッサデピメント(赤ピーマンペースト)&少しのゴマ油で味付け。
作ってみて、こんなに一気に食べられないー!と思いましたが、美味しすぎてペロリでした😍
さて、測定開始ー!
ベースライン。
20分後。お、上がり始めましたね。
30分後。淡い期待をすでに裏切る鋭い血糖値上昇…
40分後。わー、カスクートとそんなに変わらないじゃないの〜😱このサラダは、カスクートよりGIも低くて食物繊維もあるのに、上昇スピードはあまり変わらない。
50分後。おー、カスクートより下がり始めが早い。先ほどのがピークだったわけですね。
60分後。
再び上昇です。なぜだろう…吸収がゆっくりなキヌアまたはもち麦の分がいま吸収されて、血糖値が上がったのかな?
70分後。
再上昇も、すぐ下がりましたね。この後下がりすぎないことを願います…
80分後。下がり方もゆるやかでいいですね。
そろそろ安定するでしょうか…
90分後。安定してきましたね。あと少しでベースラインに戻ります。
100分後。あれ、また上がってる…
110分後。また上がりますか…
2時間後。少し下がり始めました。
2時間15分後。やっとベースラインかな?
と思いきや、3時間後にまた少し上がった…
3.5時間後。ようやく落ち着いてきましたね。
4時間後。やっとベースライン!
今回の結果のまとめ。
- 最高血糖値は40分時点で8.7mmol/L, 157mg/dLを記録。立派な血糖値スパイク(140mg/dL以上)なので、アウト🙅♀️
- 機能性低血糖症状なし。
- 60分時点での血糖値再上昇があった。
- 前回のカスクートと同様に2時間時点で小さな血糖値上昇を記録。
考察。
- カスクートよりも血糖値変化量が少し緩やかだった理由としては、もともとGI値がフランスパンより低いキヌアやもち麦に、セロリなどの繊維質の多いものを一緒にとったことが効いているのかどうかは不明。ただし、緩やかだったとはいえほんの少し緩やかなだけ。いっしょに食物繊維を取ることや、同じ糖質量で低いGI値のものを取ること自体は、血糖値ピークにはさほど影響がないと思われる。
- 60分時点での再上昇は、さほど低値ではないので、インスリンが出すぎたことによる低血糖に対して、血糖上昇ホルモンが出たせいだとは考えにくく、消化吸収の時間差かなにかかしら…?
- 血糖値の下降がカスクートや全粒粉に比べて緩やかで、食後低血糖にはならなかった。