ピラティスレッスンのあと、素敵なカフェで本を読む。
ああなんて幸せなんだろう。
幸福になろうという人は、気分が良くなり、エネルギーが上がり、生産性も上がり、免疫も上がり…いいことだらけだということは、既に多くの研究で分かっている。
そんなイントロから始まる本書。
じゃぁどうやって幸せになろうとすればええんー?そんな疑問に答えてくれる本でした。
カリフォルニア大の心理学教授による幸福に関する本。エビデンス満載でなかなか読み応えのある本だけど、文体は柔らかく読みやすい。
結論から言うと、「継続的に幸福でいるためには、絶えず考え方や行動に変化を起こし続ける必要がある」ということ。毎日コツコツと取り組むべきことなんですよね。
ここを間違ってると、ずっと幸せを感じられないままなんだとか。お金がないから不幸だとか、昇進出来ないから不幸だなんて言ってる人向けに、まず、幸福って何をしたら築けるのかをちゃんと理解することが大事と。
いやーなんかほんとこういう人生の本質的なこと、若いときに教えて欲しかったわ😆
興味深い事実は、幸福度を決定する要因から…
- 遺伝的な要因は実に5割(体型など)
- 環境要因(健康か、裕福か、既婚か、など)は1割
- 残りの4割は自らの意図的な行動
環境のせいで自分は不幸だと言う人っていますよね〜。でもそれで幸福度はほとんど決まらないのだな😆
変えられない遺伝的な部分は置いといて、今すぐ変えられる行動に集中しましょう!って話だ。
(環境要因は、物によっては自分で変えられる部分もありそうだしね😆)
12個の行動は、経験したことのあることが多かった。一つ一つ、具体的にどうしたらいいかまで書いてあります。例えば…
「感謝の気持ちを表す」
相手に伝える必要は必ずしもなく、単に自分の中で感謝してみたり、紙に書き出すだけでいいのだそう。確かに、身の回りの誰かを思い出して感謝をしてみたら、幸せな気持ちになった経験はあるかも
「人に親切にする」
電車で席を譲ったり、ボランティアに参加するとかしてそういう機会を作るだけで、大きな幸せを感じたこと、あるかも。
「許す」
感謝と同様、相手に伝える必要はなく、自分の中で許すだけで良い。許すための方法まで指南がありました。
「適度な運動と瞑想をする」
運動をすると幸せホルモンのエンドルフィンが分泌され、ストレスホルモンのコルチゾールは減ります。瞑想も同じ。なるほど…
私が気に入ったのは、この12の習慣には向き不向きがあるので、自分にぴったりなものを見つけなさいと。それが特定できたら、それを日々の生活に盛り込むというもの。
この本を読んで1番の収穫だったのは、自分は死ぬまで幸福を維持できるんだ!って分かったことかな。
老後にお金がなくなったらとか、病気になったらとか、そういう心配は誰しもあると思うけど、それとは関係なく、幸福は築けるものなんだと分かれば、変な不安に駆られる必要もないということだ。
多くの人の人生の1番の目的は幸福になることだとすると、これはとっても大事なことだなー。
学校で教えるべきことは、むしろこういう事なんじゃないかしら。