原田マハさんの小説。
パリ市の標語になっているというFluctuat nec mergitur の和訳、たゆたえども沈まず。
たゆたう(揺蕩う)とは、"波間にたゆたう小舟"のような使い方をして、ゆらゆらゆれて定まらない様を意味します。
大いに揺蕩うけれども、絶対に沈まない、そんなパリ市民の覚悟が読み取れます。革命のさなかに生まれた言葉のようで、その背景やその言葉の意味を日本人の心に響くような形で届けてくれる物語を、有名な画家の人生とともに描いた小説になっています。
パリ…ではなくバリ滞在中のお供として、最高のパートナーでした。よろしければ皆さんも是非。