私が習っているいけばな(池坊)で昇格すると、免許状に加えて、その職位ごとに花伝書という書物を頂きます。
今回頂いた上級用の花伝書を読んでいたら、こんな一節がありました。
以下引用:
「人は多くのものに囲まれていると、何かと心を惑わされ、ものごとの本来あるべき姿や、何が必要不可欠かを認識にくくなりがちです。
いけばなが、自分の心も磨くといわれるのは、枝葉の省略という過程を経験することによって、本当に必要なもの、さらには命として成立する極限の姿を知り、自分にとってもっとも大切なものを見極める力を養うことができるからです。」
引用終わり。
これが私がいけばなに惹かれる所以なのかも。
鋏を入れると、2度と元の姿には戻れないけれど、勿体無いからといって鋏をいれないと、余分な枝葉があるために、本当に美しい姿を引き出すことは出来ない。
奥が深い〜。
先生に相談して、来年の春から学校に通うべく、そのタイミングに合わせてお免状を取っていくことにしました。これからも楽しみだ…