週末に体調を整えて、とか言いながら金曜の夜から夜更かしをしてしまった。私の人生はいつもこんな感じだ。
夜更かしして何をしていたかと言うと、トムソーヤの冒険で有名なマークトウェインの晩年作(1916年)、"不思議な少年"を読んだ。彼は壮絶な人生を送り、晩年にはかなりのペシミストだった模様。その内容は…
不思議な少年が、欺瞞に満ちた人間たちを指摘していく物語。
- 人間は馬鹿で、良心なんていうものを信じている。それは自分を満足させるものでしかない利己的なものであるのに、良心などと言うのである。そして自分が作り出した良心の基準に見合わない他者を否定する。要は自分が可愛いだけなのだ。どちらもただの幻想である。
- 笑いという人間だけが持つ、最強の武器を使えない人間がなんと多いことか。
- 人間の歴史や文化は、争い事に勝つための武器をどんどん改良しているだけで、最近では大量殺人機を作っている。なんと低級か。
- 人間は、幸運を作り出す機械と不幸を作り出す機械を持っていて、人生では両方が作られる。残念なことに不幸を作り出す機械だけ稼働させて人生を終える人は結構多い。
- 人生なんてただの夢物語だ。人間の感情や思考なんて、外部からの刺激に反応した産物なだけであって、あなたが作り出した創造的なものだなんて思ってたら、それは幻想だ。
…と、私の言葉で理解を書いたけれど、こんな事を物語の中で天使と呼ばれる少年が鋭く指摘していく。あのトムソーヤの冒険を書いた著者とは思えない内容かも。魔女狩りやひあぶりの刑なんかが出てくる点は、時代を感じさせます。
出てくる少年が、バッサバッサと人々の様子からこういう点を指摘していく様子が、なんとも言えないブラックな軽快さを生み出していました。2時間ほどで読める良本です
認めたくない人間の醜いところ、頭の悪いところが沢山描かれていて、私もしっかり人間だなぁと感じます。自分を戒めるもよし、そんなイケテナイ自分を認めてあげるもよし。100年前でも今でも全く違和感ないのは、人間は今も昔も変わってないからなんでしょう。
お部屋に飾ったオレンジのミニ薔薇。
家に篭っていても、思考は自由だ…あ、思考はただの外部からの刺激に対する反応…か!本を読むと、その刺激が、文字なわけですな。
深夜の読書のお供は、ハーブティーとこちらの、つけたまま眠れるアイパック。
朝に起きると、目の周りがしっとり❤️
しっかり肌に張り付くので、剥がれずにピタッと付いてくれます。